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明日の朝会、締めというのを任されましたんで、
ちょっと何を話したらいいんかっていうのを考えたんですが、

とある町工場、いわゆるブルーカラーの会社さんから契約をもらった話をしようと思う。

ずっと電話で人なんかいらない!不景気だからいらない!と言われ続け、どんな人なら
欲しいんですかね?というやり取りを採用担当のおじいちゃんと電話でずっとしてた。

切られても次の日にまたかけて、でもつながらなくて。。
かなり経験のある人なら見たいというところまでこぎ着けた。

うちには確実に登録の少ない、ほぼいないと言っても過言ではないとある機械経験10年の技術職。
ただ、うちにいないわけじゃない。僕は必死に先方に伝えた。

僕の勧める商品には先行投資のリスクはない。
満足してもらえた時にだけ、その分のお金を払ってもらえればいいだけ。
それを必死に伝えて、アポを頂いた。

訪問2日前に先方から連絡が入り、ぜひとも社長も同席したいとのことだった。

いざ、向かったアポで、言われた一言は、結構、衝撃的だった。
「君たちは、僕らのようなブルーカラーの技術者を集めるために、
何か努力をしているのかい。」

僕らの会社がしているのはWEB広告だったり、電車の中吊り広告だったり。。。

社長は言った。
「僕らの、会社に勤めるベテランの技術者達は、自転車で通ってる人もいれば、
歩いてくる人もいる。そんな人達を本当に君たちは集めているのかい。
こっちも本気で採用を考えるんだ。」

僕はあぜんとした。すぐには何も返せなかった。
ただ、うちに数少ないが登録者はいる。そんな人達に御社の求人を紹介させて欲しい。
ただそれだけだった。うちに任してほしい。

そんな思いを伝えると、社長から本音が出てきた。

「僕たちの会社は確かに優秀な技術者はたくさんいる。
ただみんな年寄りでそれを伝承していく、受け継いでいく後継者がいないんだ。
若い子達を高卒で採用しても、長く続かない子が本当に最近は多い。
30〜40の中堅層がうちの会社にはいない。
もう後ろには中国が迫ってきている。製造業は本当に危機的状況なんだ。
それをふまえて、今後のために、今、採用を真剣に考えて出している。
いい人、ぜひとも紹介して欲しい。お願いします。」

僕は本当に胸がいっぱいになった。

僕のしている仕事は、人材紹介を勧めるだけの営業だと思っていた。
でもこんなにも、企業様の生の声を直に聞くことのできる仕事だった。
そして中途採用の支援だけでは足らず、経営にまで影響する仕事だということ。
少し認識が甘かったのかもしれない。

それに自社の製品を企業に一番最初に紹介するいわゆる企業の顔であって、
僕らの営業ひとつひとつが会社のイメージを作って行く。
そう思うと、本当にすごいことを任されていると思った。

結果、うちとしては本当に珍しいブルーカラーの案件として、
正式に受注をして、今、人選が既にはじまろうとしている。

そんな中、僕の送った先方へのお礼メールに社長さんから返信がきた。
「僕も、少し前までリクルーターとして、ヘッドハンティングを手伝う
仕事をしていました。伊藤さんも頑張って下さいね。」
とのメールだった。

きっと社長さんは、いろいろなことを感じて契約をくれたんだろうな。
会社の印鑑を貰うっていうのは、そんなに容易いことじゃない。
僕がもらってきた一枚の薄っぺらい申込書には、
そこには収まりきらない企業の思いがつまってるし、
そんな薄っぺらい申込書がこれからの手厚い取引の開始を促すものなんだって。
だから僕も企業様と薄っぺらいその場しのぎのトークなんかまったくしたくないって思う。
できないことはできない、それをうまく伝えるのも営業の役目。

結局、何が言いたいのかっていうと、自分の仕事がなんか好きっていうこと。
結構、すげーことやってるんだなって痛感した営業だった。
社長さんの思いを背負って、僕は今日も新しい契約をまきにいく。

明日からも頑張って仕事をします。
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by super_masaharu | 2009-09-14 23:50 | THINK
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